男×男!?
「あたし入るね!!」
「「ありがと!!」」
2人とも相当大変なのか顔も見ずに返事をした。
それから数分後、
本当にキツイ。
ありえなくきつい。
作っても作っても足りやしない。
「あっ材料無い!!」
「あたし取って来るよ」
「大丈夫?」
「大丈夫大丈夫!!」
「………あたし1人でも大丈夫だから2人で持ってきなよ」
「えっ!?」
「大丈夫大丈夫!!」
「でも……」
「大丈―…「じゃぁ俺が入るよ」
「………神楽!!」
神楽はドアを開けて、強気な目で見ていた。
一緒にいた2人は、この人が「神楽」かぁ!!みたいな顔をしている。
「あっじゃ、じゃぁ頼んでもいいですか?」
「いいよ」
神楽は優しく笑って机の上にあったエプロンを取って付けた。
その優しい笑顔を見ると、…嫌な気分になるんだ。
何だか辛くて見たくない。
「悠ちゃんは皿渡したらいいから。料理は俺がやる」
って言って神楽は料理を始めた。
チラッと見てきた由羅は優しく笑って静かに出て行った。