男×男!?
『あれ、由羅。結衣ちゃんここの生徒?』
『そぅだけど?』
『俺少し話ししたいんだけどここにいんの?』
ドアから聞えるのは肇と由羅の声。
『いるけど…』
『入ってい?』
『今は忙しくないから大丈夫だと思うよ?』
「っ!!」
由羅!!
そこはダメって言うところでしょ!?
肇が入ってきちゃうじゃん!!
ってかあたし今、男のほうじゃんかぁ!!
『そっかサンキュ』
「…っ!!!!」
ど、どうしよう…。
「悠ちゃん……」
「女の子になりたい…?」
後にはあたしより少し背の高い神楽の気配。
あたしはその時窓際に立っていて、たまたま外を見ながら肇達の会話を聞いていた。
神楽の両手はあたしを閉じ込めるみたいにあたしの両肩の隣に置いて、耳元で優しく囁いた。
「っ///」
その優しい囁きが、何だか色気に感じて体を竦ませた。