男×男!?
「悠ってなんだか無理してるって感じだよね」
「………え?」
「だからそのまま。なんだか無駄に頑張ってるってか何だか…無理してるなぁって見えるよな;;」
苦笑いをする竜喜。
横と、後にいる神楽と肇なんて見れなかった。
ただあたしは、目を見開いて竜喜を見ていた。
初めて言われた。
「そ、そぅかなぁ……」
声が…掠れた。
「田淵、コイツまだ仕事あるからさ」
そぅ言って後から神楽があたしの頭に大きな掌を乗せた。
「あっそぅだよな!!ごめん!!」
って言って肇と一緒に個室から出て行った。
「………。」
神楽もあたしも何も言わなくて、神楽はただあたしの頭に大きな掌を乗せたままだった。
いつもは触れられるとゾクゾクして嫌いだけど、今は好きだった。
あたしは床に座り込んで、神楽はあたしの顔を覗き込むように撫でていた。
今では優しく撫でる掌が、やけに心地よかった。
神楽をチラッと見ると優しい顔をしていた。
「俺もそぅ思う。」
あたしはその言葉で顔を上げた。
「………。」
泣きそうな顔を必死に止めた。
「悠ちゃんは無理ばっかしてて危なっかしい」
「……。」