男×男!?
「っ///」
赤面しながら見開いて、神楽から離れようとしたけど、あんまり離れられなかった。
神楽は何も言わずにあたしの首元に顔を近づけて、首筋にちゅっとキスをした。
「っン///」
あたしはまた離れると神楽を見た。
神楽はおもしろそうに微笑んであたしを見ていた。
そしてあたしに手を伸ばす。
「じゃぁ悠ちゃん着替えようか」
「……………ぇ…?」
あたしは顔を引きつらせたままそぅ声を出した。
神楽の大きな指先はあたしの胸元を指差していた。
あたしのその指先を追って見た。
「っっっ//////」
あたしは慌てて首もとのワイシャツを掴んだ。
あたしはさっきまで男になっていて、もちろん服も男用。
女に戻ってすぐに竜喜達の所に行ったから着替えてなんかいない。
だから―…
あたしは大きなワイシャツを着ていて、胸元が大きく見えていた。
「だから着替えようねぇ~」
なんてのん気な声を出して神楽は個室から出て行った。
「……。」
あたしは着替え終わって個室から出た。
でもそこには神楽はいなくて、隣にある調理室を見ても神楽はいなかった。
「………?」
どこいったんだろう。
そのときのあたしは、神楽ならすぐに帰ってくるだろうって思って探さなかった。