男×男!?
神楽を見つけたのは校舎の裏で、神楽はなんだか分からないけど無表情で携帯電話を持っていた。
「神楽…?」
あたしがそぅ呼ぶと神楽は影から体を出した。
「ん…?」
「ぃや……何でも無い…」
「どうしたの」
って小さく笑いながら言う神楽。
でもあたしの心の中では、あたしが神楽にその言葉を言っていた。
「こんな所まで来てさ…」
って言いながら徐々にあたしに近づいてくる。
あたしはいろんな意味で焦っていた。
「俺のこと捜してたの?」
って黒い笑顔を見せてあたしの顔の横に手をついた。
影もあって、夕日の明かり、
それで黒い神楽の笑顔がもっと黒く見せた。
「べっ別に…、…違うし…///」
「へぇ?」
ってまだ黒い笑顔のまま。
その笑顔が苦手だ。
その笑みだけであたしが追いやられているみたいで、あたしが弱いみたいで嫌いだ。
「~~~っ///」
「黙っていたらわからないよ?」
ってわざと耳元で言うんだ。
それであたしは体を強く竦める。
そんなあたしを見て神楽は満足そうに微笑む。
ちゅっ
って音がすると同時にでこに柔らかいものが当たった。
それが何なのか少しわからなくて、上を向いたら神楽の顔は無くて、神楽の顔はまたあたしの首にあって、その次は頬、次は瞼に触れた。