男×男!?
女ってこんなに恐ぇんだ…。
「何で何も言わずに消えたのよっ!!」
「消えたってか消されたに近いね…。」
「はぁ??」
江口さんの顔は、ふざけんなよテメェみたいな顔をどんどんしていて、本格的に恐くなってきた。
竜喜はこんな人と付き合ってるんだ…。
ってかそんな事言ったら絶対絞め殺されるな…。
「って聞いてるの!?」
その声にハッとした。
「無視するなんていい度胸ね」
って言って本気で睨んでいる。
イライラしてんな…。
「イライラしてんだから何とか言いなさいよ!!」
「悠も肇もどっか行っちゃったのよ!!??」
――悠ちゃん…?
――肇…?
「っ!!絶対に来るなって言ってて。」
「はぁっ!?」
「いいよ。出して」
「はい。」
「ちょっちょっと待ちなさいよ!!あたし話まだしてないじゃんっ!!」
・・・・
「俺はした。じゃぁね江口さん。」
「なっ…。」
バタンッ
重たい扉は閉じた。