男×男!?




「あら由羅ちゃん。どうしたの?」

「おばぁちゃんっちょっと悠貸して」

「?」

「貸してって…いいけど…。」

「悠ちょっと来て」

「えっあっうんっ…」


あたしは由羅に腕を引っ張られてどこかにつれてこられた。

由羅は少し焦った、ってか怒ってる感じだ。

当たるのなら竜喜にしてほしい。




「悠っ」

「はっはい;;」

由羅があまりにも恐くて思わず敬語になってしまった。

でも、由羅が言った言葉は――…


「あたし、神楽くんにあった。」

「はぁ!?」

意味わかんない。
昨日あんなに探したのになんでこんなにあっさり会えるんだよ。


「実は昨日おばあちゃんと一緒に神楽って家に行ったの。神楽くんのイトコとか親戚なのかなぁぁって思ってたらおばあちゃんがあたしと同じ年の息子がいるんだよって言ってたから会って見たら神楽くんで――…」



はぁ??

何考えてるんだよあいつ…。

でも、あいつが実家にいるって読みは当たった。



「悠…。」

「ん?」

「神楽くんは……何であそこにいたの?イトコじゃなかったの??」

「神楽は―…。」

「……。」




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