男×男!?
「着いたよ」
その声にハッとして起きた。
隣では肇がぐっすり寝ている。
「起きろ肇…」
体を揺らすと肇はハッとして起きた。
「ありがとうございます」
「ありがとうございました」
「ここからはそこの道を右に行ったら塀があるから。そこを真っ直ぐ行けば門があるから」
「ありがとうございます。行くぞ」
「おぉ」
おばあちゃんは昨日用があったらしく、あたしは少し後悔した。
昨日おばあちゃんに会ったが、そのときはもぅ神楽の家には行った後だったらしい。
そしてあたしはおばあちゃんに感謝して車を出た。
おばあちゃんが帰ったのを確認して、あたし達は右に曲がった。
右に曲がると確かに塀があった。
「よっと」
「どう?」
「人はいない。」
あたしは肇の上に乗って塀の中を覗いた。
「“人は”?」
「防犯カメラあるかもしれないじゃん」
「ある?」
「ぃや………無い。」