男×男!?




「神楽は冷やさないでもいいのか?」

「強打したわけでもないんだし大丈夫」

「そっか…」
けっこう強く捻ってしまった手首が痛い。


「あ、飴やるよ」

「え?」

今日みんなに飴貰ったんだ。
確かズボンのポケットに入れてると思うけど…。


「あ、あった。ほれ」

神楽の大きな掌の上に乗せたお菓子。

「サンキュ」

そぅ言った神楽は早速パイン飴を食べた。

「ここトイレだぞ;;」

「外にいるから大丈夫でしょ」

「適当だな;;」

「だって俺O型だもん」

「え、意外だ―」

「嘘」

「……。」




何なんだコイツは。
毎回イライラさせやがって。
ってかコイツと会ってから「何なんだ」が口癖になってるじゃないか。



「悠ちゃん」

「何だ――んっ」

「俺それ嫌いだからあげる」

口内に入って来た甘くて丸いもの。

「……ミルキー?」

「そ。歯に引っ付くから嫌いなんだよね」

「そんなのあたしだって嫌いだ」

「あ、じゃぁもらってあげようか?ちゅーして(笑)」

「黙れ変態」

「酷いなぁー」


本当、何なんだ。
あたしをからかって…。
でもコイツ――…。




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