男×男!?
「ってか今すぐ!?」
「そ。今すぐ。ほら行くよ」
って河本が言ってドアに向って歩き出した。
「ちょっまっ!!俺寝癖あんだけど;;」
「…いいよ。」
「いいって!!こっちが困る;;」
ゆっくり口を開けてゆっくり言葉をはっした河本。
「頼まれたんですよ。榛遣様に…。」
「神楽に?」
「ありのままの2人を連れて来るように。」
にっこり優しく笑った河本。
その笑顔で、あたしはそのまま神楽の所に行こうって言った。
肇はしぶしぶ、でもすんなり足は進んだ。
3階に泊まっていたあたし達は1階に降りて、中央あたりの部屋の前に案内された。
「……ここ?」
「です。けっこうお時間がかかったので、少々ご立腹かもしれませんが、そこは『神楽家の交渉者』って感じなので、そこは頼みますよ」
敬語と普段語が入り混じって変な感じになってる河本の変な言葉遣い。
「入ってやるよ」
あたしは河本にニッと笑って目の前の大きなドアを開けた。