男×男!?
「“悠”だって」
「同名じゃん」
「ってかアレ神崎じゃないよな;;」
「まさか。アイツはすんげぇ男みてぇだったけどあそこまで完全に男じゃねぇよ」
「あぁまぁなぁ(笑)」
「アイツもよくやるよなぁ。女子校行ってまで女子を守りてぇのかよ」
「あぁ俺も思った!!」
「馬鹿だよなぁアイツも!!」
「……。」
あたしはただあいつ等を見ていた。
過去の記憶が蘇って泣きそうになった。
「っ…」
こんなに人がいる所で、
神楽がいる所で、
こんな姿で、
泣きたくなくてあたしは走り出した。
「悠っ!!」
あいつ等の前であたしの名前を呼ぶなっ……。
家に戻った時には亮介に借りた服はボサボサだった。