男×男!?
「ぁ、……」
「どうした?」
「傘…;;」
あたしが今朝使っていた傘の骨が、
無残にも2ヶ所折れていたのだ。
「何だよそれ!!俺の使えよ!!」
「いや、それじゃぁ岸辺が濡れるって!!」
外は今がピークみたいで、地面が白く見える。
「いいって!!
どうせ俺学校に寄るし
学校に傘置いてるから」
「……でも……」
あたしに貸してもビショビショになるのは岸辺だ。
「大丈夫だって!!
俺は神崎が風邪ひかれるほうが
嫌だからさ」
岸辺があたしに自分の傘を
押し付けた時に車が前で止まった。
「「??」」