男×男!?
「悠っ!!」
「神楽…」
車の中から顔を出したのは、
カッターシャツを着ている神楽だった。
神楽があたしの事を
「悠」と呼び捨てにするのは少ない。
神楽は車から上着を持って来て、
あたしを引き寄せた。
「どうも」
「??」
あたしは引き寄せられたままで、
岸辺の顔も、ましては神楽の顔なんて見えない。
「わっ」
神楽は持っていた上着を
あたしの頭にかぶせて手を握って、
歩き出した。
神楽はあたしを車に押し込んで、
自分も後に車に乗った。
神楽は後ろからタオルを取り出して、
「濡れてない?」
「ぁ・・あたしは…全然……。」