男×男!?
「悠ちゃん寝ないの?」
ゆっくりと、
でもはっきり聞こえる低くてやさしい声は、
あたしの眠気を誘う。
「ん、…神楽も…」
「俺はまだ寝ないよ
もぅちょっとしたら寝るけどね」
「ん――…」
「悠ちゃん?」
神楽の服を握るけど、
それ以外は力が入らなくて立てない。
「……あっち行く?」
「ん―…」
小さく頷くと、
神楽があたしを持ち上げて
神楽の部屋までつれってくれた。
神楽の部屋のベットは軟らかいから好きだ。
ベットに下ろされると
あたしの意識はすぐに途切れた。
でも最後に感じたのは
近くで神楽が息を殺して
小さく笑ってる声と
唇に触れた軟らかい感覚。