男×男!?




「っ///」


昨日の事を思い出して一気に顔が熱くなった。



「もしかして悠ちゃん昨日俺がキスしたとでも思ってる?」

「は?」
違うのか?


「………違うのかよ…」

「違う違う。あれは指。さすがの俺でも男にはしないよ」

「……………ぅそ…」

「ホント。今回は本当♪」

「本当に本当に本当だろうなぁ」

「本当に本当に本当に本当」

「……」



ペタンと座り、あたしと神楽の目線が一緒になった。


「アレやったらいつもの悠ちゃんになると思ってたんだけど、変な方向に行っちゃってね」



そぅ言って神楽は初めて見る顔を見せた。

苦笑いをして目を細めて赤い唇から少しだけ白い歯を見せた。




「………どうした神楽?」

「悠ちゃんが昨日酷いって言ったからショック受けてんの」

何て言いながら神楽は乙女チックな泣き真似をした。


「確かに「酷…」とは言ったが……最後に“い”を付けた覚えは無い…///」





< 56 / 470 >

この作品をシェア

pagetop