男×男!?
「………」
伏せていた顔をあげると神楽は目を見開いていて、あたしが顔を上げてすぐに小さくニヤッと笑い
「…じゃぁ何て付けたの?」
と言った。
いつもの嫌味なニヤニヤした笑い方じゃなくて、少し色気のある笑い方で、不覚にもドキッとしてしまった。
「……ひど……」
「…」
「……く、…なぃ……///」
そぅ言うと神楽はまた上から目線な微笑みを見せて立ち上がり、あたしに手を伸ばした。
あたしは神楽の手によって立ち上げられた。
神楽はあたしのカバンを取りながらクスクスと小さく笑っていて、カバンを渡すと「やっぱおもしろいね」なんて言いやがった!!
「何がだよ…///」
ときくと、神楽は
「何でもな〜い」
と言いながらどこかへ消えていった。
「ホントおもしろい…」
歩きながら微笑みが消えない。
何であんなにおもしろいんだろ。
でも……
いっきに不機嫌な顔に、胸がずっしりと重く感じた。
「俺とキス……そんなに嫌かよ…」
本当は指なんかじゃなく俺と本当にキスしたって言ったらアイツ絶対怒る。んで泣き出すから絶対に言わない。
そぅ決意したのに俺は顔をしかめた。