男×男!?




「だから向き変えてー」

「こうだろ?」

「違う。直角が右」

「こぅ?」

「そう。んでタンジェント使って―…」





さすがと言っていいほど神楽の教え方が上手くて、何だかハマって来た。

数学に関しては応用までしてくれた。
しかも単元もかなりの量を。
それに理科までしてくれた。
理科は組成式に関係する所までしてくれた。




「ありがとな本当!!」

「理数系だけでいいの?」

「え?」

「どうせ俺、明日も暇だし」

神楽はその後に国語とかも大丈夫だよ?と続けた。

校門の前ではあんなに神楽に教えてもらうのが嫌だったけど、今ならちょっと甘えて他にも教えてもらおうって思った。



「………じゃぁ遠慮なく…」

「了解」

いつもみたいに目を細めて言う神楽。

それから下に降りてアイスを取りに行った。
あたしはバニラ、神楽は抹茶のアイスを取ってまた部屋に戻った。




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