男×男!?
ズテ―――ン
なんて音がして、ゆっくり目を開けると椅子の上で目を見開いている神楽と目があった。
その後に神楽は目をパチパチと数回ゆっくり瞬きをして大きな声で笑った。
「あはっ神崎最高……」
掌で片目に触れながら笑う神楽はなんだか子供っぽい。
「今日は帰るね。明日も学校いるから」
そぅ子供みたいな笑顔のままであたしの頭をぽんっと撫でて1人で部屋から出て行った。
残されたのはあたしと、食べかけのアイスが2つ溶けていた。
「っ///」
あたしはそれから数分、イスから落ちた態勢で固まっていた。
頭が痛くてグルグルしてきた。
ふと棚の上に置いていた鏡を見た。
「…………っ…何これ…」
鏡に写っていたのは、ここ最近のあたしとは全然違った。
目は少し大きくなっていて、
顔の輪郭は、童顔って感じが合うような
幼い顔って感じになっていた。
あたしの今の性別は『男』。
つまり、あたしは女の子みたいな男の子になっているのだ。
身長も少し低くなったのかな。
Gパンの裾を少し踏んでしまう。
それに上も少しぶかぶか。
そうなってんだこの体は;;