男×男!?




「今日の体育はバスケーっ!!」

「…」
そんなぁ;;
体育の先生を初めて恨んだかも。


体操服ってかそのために持ってきた服の入った袋とシューズを持って体育館へ行った。

「はぁ…」

この生活も慣れれば苦無いな。
女の子には女の時より頼りにされるし。
体力も増えてるして力だって増えてる。
いい事ばかりだ。

なのに何で……戻りたいって思ってるんだろ…。



小さい頃から願っていた事じゃないか…。




『本当は女じゃねぇんじゃね??』

『男みたいなかっこしてさぁウケるし』

『何かっこつけてんだよ馬鹿じゃね??』



『それがかっこいいとでも思ってんじゃね?』




「っ……」



いつもあの記憶に邪魔されているんだ。
男なんていらない。
世界中の女はあたしが助けるんだ。
男なんて…いらない。
あんな…酷い奴ら……いらないんだ。




昔から…


昔から願っていたんだ。
女の子を守れるような強い強い奴になるんだって。
女の子から信頼を得られるようにしてたんだ…。



昔から、

昔から、昔から、―――……


何回も願った事だろ??




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