男×男!?




「っ…」

乱暴に服を脱いで、
乱暴に服を着て、
乱暴に着替えに使っていたトイレの個室のドアを閉めた。



「……」


「消えろょ……」


転がっていたバスケットボールを取ってそのまま床に叩きつけた。




「―――……悠?」



「サクラ…」


「悠?どうしたの?」

「結花…」

「どうしたの?」

「エリ…」



「どうしたの悠…」

サクラはあたしにもぅ1回訊き直した。

「っ…。授業始まるから後でなっ」

あたしの言葉同時に体育の先生が体育館に入ってきた。




「悠…あたしならいつでも空いてるよ?」

嘘だろ。
サクラは生徒会に入ってるし級長だし、
忙しいだろ。

「…………あぁ…」



あたしは何回サクラに嘘をついたのだろうか。


それが本当にサクラを守っているのかも分からない。

今のあたしは、変だ。




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