男×男!?




その時間の体育は、何だか異様にムシャクシャしてイライラして、何だか“暴走”って言葉が当てはまる感じで、先生にも、みんなにも心配かけた。

本当…情けない。











「悠。今日帰れる?」

「あ、ごめん。今日は神楽が来るんだ」

「そっかならいいよっ」

「ごめんな?」

「ううん!!全然っ」

訊いて来たエリは何だかニヤニヤしながら帰っていった。

「????」



「塩田。これ頼むぞ」

「え"先生多すぎ;;」

「本当にごめんな。今から会議なんだ;;」

「…はぁ~い…」

そぅ返事を聞くと、向井先生は慌てて出て行った。


「…………手伝おうか?」

「本当!?ありあとう!!」

「ううん」



『ヒーロー気取りかよ』

『だせぇ(笑)』
            ・・
『言ってやんなって。神崎くんはそれがかっこいいと思ってるんだから』



「っ…」

「悠?」

「何でもない」


思い出すな。
今ここで思い出すなっ…。




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