男×男!?




けっこうの量があったが、あたしと塩田さんが持てば、1回で済んだ。


「ありがとうね。はい、お礼っ」

「ありがと…」

掌の上にはいつぞやと同じ飴玉が何個か。





慌てて校門へ走ると、いつもみたいに神楽は校門の前で座っていた。

「……遅い」

「ごめん;;」

「まぁ悠ちゃんの事だから女の子の手伝いでもしてたんでしょ」

「……。」

「悠ちゃーん?」

「……。」

何だか…。

「もぅ1回呼んで…?」

「え……。」
「…悠ちゃん。」

「もっ回……」

「悠ちゃん。」

「………へへ…///」


何だか…。
今なら神楽にちゃん付けされるの、嫌じゃないや…。

それから、神楽は家に着くまでずっとあたしの事を「悠ちゃん」と呼んでいた。


そんな事が今のあたしには嬉しかった。


家に着いても、神楽は何も訊かないで、ただあたしの事を悠ちゃんと呼んで普通に会話をしていた。
神楽に昨日の夜に復習したって言ったら神楽は頭を撫でながら褒めたからちょっとだけ悔しかった。




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