男×男!?




「じゃぁ国語からやるよー」

と言って部屋の隅に置いていたイスを自分で持って来てあたしより先に机に着いた。

「ぅん」

今日はやけに突っ込んで来ないで何だか気味悪い。

「………;;」




でも、今日も昨日と同じで神楽の教え方は本当に上手くてハマる(笑)
いつの間にか太陽は沈んでいた。
始まった時には至近距離の神楽の顔にもいつのまにか慣れて、いつの間にか勉強にハマっていた。
昨日は神楽がアイスを買って来たから今日は母さんに頼んでジュースを買って来てもらっていた。


社会と国語が得意のあたしは神楽に頼んで英語を重点的に勉強した。
それと明日にやる国語と理科の試験の復習をしてくれた。
なんだかんだ昨日変な事してたのにこんなにも親切にしてくれる神楽がよく分からない。



「神楽って飲めない物あるか?」

「無いけど?」

「じゃぁ今から持ってくるなっ」

「??」


下に降りて冷蔵庫からジュースを取り出してコップを2つ取って上に上がった。


「お帰りー」

「お礼に母さんに買ってもらってたんだ」

「へぇありがと」


勉強後の神楽はいつもとちょっと違うけどそんなの5分で終わる。


「…。」

「何?」

ジュースを飲みながらあたしの視線が気になったのか視線だけあたしに移して言った。


「神楽って勉強してないんだよな?家で」
前に言ってたし…。

「してないけど?」

「なのに成績いいんだよなぁ。頭いいし;;」

「やり方覚えたらできんだよ」

「要領いいんだな」

「……まぁね」




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