男×男!?
神楽と佐伯は集合がかかってグランドに向かった。
佐伯は焦って軽く走ってるのに神楽はポケットに手をつっこんで歩いている姿を見て、何だか笑えた。
あいつら兄弟みたいだ。
だらしない兄貴に出来た弟。
もちろん兄貴は神楽で弟は佐伯だ。
「ねぇねぇあの人かっこよくない?」
「誰?」
「ほら、あの首に青い鉢巻しててポケットに手入れてる人」
「ホントだーっ」
って…神楽の事!?
……そうか??
神楽の少し茶色くて長い髪がゆらゆらと揺れていた。
最終的には佐伯が神楽を無理やり腕を引っ張ってグランドへ連れて行っていた。
そんな2人にあたしとサクラは笑った。
『プログラム2番 全校生徒による全員リレーです』
「ぁ、佐伯…」
「ホントだ」
「手ぇ振れば?」
「えっ無理///」
赤面するサクラを見てあたしはサクラの腕を取って無理やり振らせた。
「なっ///」
そんなサクラを見て佐伯は嬉しそうに笑って手を振り返した。
サクラは恥ずかしいのか顔を伏せた。
「あーおもしれ」
「悠っ///」