男×男!?
「位置について――…よーい…」
パンッ
学校にあるピストルの合図と同時に並んでいた4人は走りだした。
1年から3年までバラバラで並んでいるのか所々で腕にリボンを付けている人がいる。
たぶん3年なのだろう。
先頭にいた3年はいきなり他のランナーとの差を付けて次のランナーにバトンを渡した。
『今トップは赤組!!次に白組、緑組、青組と続いていますっ!!』
いきなりテンションの高い放送が流れて肩をすくめた。
ぁ、神楽のいる青組最下位じゃん……。
「次の次が佐伯かな?」
「たぶん…そうじゃないのかな?」
このK高校は、たんなる体育祭なのにけっこうの人数が来ていた。
佐伯の番になると、部活の友達かな?
選手の待っている所で応援の声がした。
「佐伯っ頑張れっ後いるぞ!!」
佐伯はバトンを貰ったすぐに2人を抜かしたが、後に抜かした方に抜かれそうになっていた。
そのままの距離が保ったままバトンをパスした。
残りのランナーはけっこう多くて、神楽の番になるまでにけっこうな時間がかかりそうだった。
アンカーの順になりそうなときにの順番は、
1位が緑組
2位が赤組
3位が青組
4位が白組
になっていた。
『アンカーはグラウンド1周半走ってもらいます』
さっきのテンションのやけに高い放送をしていた人は、今回は慎重に言っていて、何だか同一人物には思えなかった。
『さぁっ最初のランナーがアンカーにバトンを渡しましたっ!!』
先頭の緑、赤のランナーは同時に、
青は少し遅れて、
白組は青より更に遅れてバトンを渡した。