男×男!?




「あれ?神楽係りなの?」

「ん?まぁそんなとこ」

あたしは神楽と佐伯と同じ組で青い鉢巻をして入場口にいた。
運悪くサクラは緑だった。




『選手、入場!!』

あいつ等は“次の誘導係”と言われていたが、それはこれを除く次の競技の事で、なんとかあいつらと顔を合わせないでよかった。


使われるのはトラックの半分で、残りは走るらしい。


神楽と一緒にいた3人は各組の代表なのか、4人とも別々の色の鉢巻をしていて、入場口の近くで座っていた。





『各障害物の紹介をします』

『まず最初は三輪車に乗って5m進み、そこからフラフープで縄跳びをしながら10m進みます。次に網をくぐって最後にぶら下がっている紙にはお題が書かれているのでそれを実行してから残りのトラック半周を走ってください』

『最初にゴールした人の景品は後に発表しまーす!!』

『ちなみにこの競技!!本校生徒にたいへんに人気で、盛り上げてくださいねー♪』

確かにこの競技だけ今までの競技より手がこってるきが…;;




あたしは最後の方に登録して、青組のアンカーになってしまった。
まぁそのほうが楽しいか。

青いアンカータスキを渡された。

「(あ、これさっき神楽がしてたやつだ……)」


タスキをつけて列に並ぶと、色んな人がいた。
高校生に中学生、保護者にたぶんここのOBやOG。
色んな人がいた。



『よーい――…』

パンッ


さすがに色んな人が多くて、列からの声援は大きかった。


青組は今のところ1位で、その後すぐの白組がいた。

あたしの番は次の次で、足は少し震えだし緊張し始めた。




< 98 / 470 >

この作品をシェア

pagetop