あたい彼女
 マサはパソコンを打つ手を止めて席を立ち、ヘビ子を後ろから抱きしめた。

「ごめんよヘビ子くん。今夜、時間があったらいっしょに夕食でも食べに行かないか。横浜の中華街の中に、なぜかトンカツ屋があるのを発見したんだ」

「もうっ、また肉料理ですか。きちんとお野菜食べましょうよ。お肉を食べるのは、その後」

と、ヘビ子は拗ねたように笑った。

二人は不倫関係にあったのだ。
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