花火
若い男女が二人きりの部屋で、時間を持て余すように過ごす昼下がり、その男女は昨夜初めて結ばれた。そうなればその後の結果は容易に想像がつくだろう。夏の強い日差しを遮るためにカーテンを閉め、ベッドの中で抱き合い、愛し、果てる。求めること、求められること、その一瞬には永遠さえ存在した。それなのに時とは残酷なもので、容赦なくその歩みを進める。カーテンの隙間から射していた光も弱まり、太陽は沈み始めていた。
「たっくん、夕ご飯も食べてくでしょ?」
胸元から上目づかいで聞いてきた。
「そうしたいのも山々なんだけど、明日も早いし、今日はそろそろ帰ろうかな。夕版は今度ご馳走してもらうことにするよ」
そう言って一度口付をし、おもむろにベッドから立ち上がった。
「明日もあるもんね。じゃ、駅まで送ってくね」
本当は寂しいのは一緒だよ。出来れば夕飯を一緒に食べて、今夜も一緒に眠りたい。いつかそんな日を迎える為にも、今は我慢しよう。
「たっくん、夕ご飯も食べてくでしょ?」
胸元から上目づかいで聞いてきた。
「そうしたいのも山々なんだけど、明日も早いし、今日はそろそろ帰ろうかな。夕版は今度ご馳走してもらうことにするよ」
そう言って一度口付をし、おもむろにベッドから立ち上がった。
「明日もあるもんね。じゃ、駅まで送ってくね」
本当は寂しいのは一緒だよ。出来れば夕飯を一緒に食べて、今夜も一緒に眠りたい。いつかそんな日を迎える為にも、今は我慢しよう。