花火
「なんでこんなところまで来たの?こんなことになるんだったら、昨日電話何かするんじゃなかったな」
振り向きはしなかった。海に向かってセリフの練習をしているようだった。頬に生暖かい滴が伝っていた。何一つ現状を理解出来なかったが、頬を伝うそれだけが、何かを感じ取っていた。
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