花火
「春香、この傘立てはどうする?」
部屋を出る時に、お父さんはカエルの傘立て、タッピーを指さしながら聞いてきた。
「これは、これだけは持って行って」
一瞬躊躇ったが、持って行くことにした。たっくんの横顔が浮かび、捨てることが出来なかった。
< 300 / 427 >

この作品をシェア

pagetop