花火
翌週は二人の出会いの場である渋谷に行き、次の週は池袋、新宿と都内をデートして周った。手を繋ぎショピングをしたり、食事をしたりお酒を飲んだり、特に一回目のデートから進展のないままに、時は過ぎて行った。
二人が友達以上恋人未満といった曖昧な関係を続けたのは、特に焦る必要もない、ゆっくり進展すればいい、そう思っていたからだ。僕は春香が好きだし、春香もきっと同じ様な感情を抱いてくれていた。そう確信があったからこそ、展開を急ぐことないと思っていた。
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