不幸パラソル
「さぁ後はお化粧だけね…」

コーディネートした洋服に着替え化粧を施してゆく。職場ではナチュラルメイクだけれども、プライベートとなれば話しは別だ。

「少しでも可愛くなりたい遠山くんに似合う可愛い女性になりたいの…」

いつものナチュラルメイクからデート用のメイクに切り替える。友達と遊びに行く時とはまた少し違うピンクベースのメイク。


「私にピンクは似合わない。そんなのわかってるわ。でも少しでも女の子らしくならないと」

私は自分に言い聞かせるようにメイクを開始した。
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