秘密
「あれ、雪桜ちゃん?」



『あ、海斗君。何食べるの?』



「んー、ポテトかな?」






ばったり海斗君に会ってしまった


まっすぐ戻ればよかったなぁ




今頃淳也と愛ちゃんが二人きり・・・



「ねぇ、雪桜ちゃん。せっかくだし海辺行って食べない?」



『あ・・・でも・・・』



「そんなに隼人が気になる?」





付き合ってる・・・なんて言えないし・・・



『ちょっとね、愛ちゃんと二人きりだから大丈夫かなって』



「へぇ・・・雪桜ちゃんって優しいんだね」




そういって海斗君の手があたしの髪をなでる


あたしは硬直して動けなかった
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