秘密
『んッ・・・やぁ』



ポロっと涙が零れる



いや、別に本気で嫌だったわけじゃないんだけどね




「あ・・・ごめん」


あたしの涙に気づいたのか淳也が離れる



『ばかぁーー!』



ポカポカと叩く


「ごめんって・・・」





そっと淳也の手があたしの顔に伸びる



優しくあたしに触れる




「不安・・・になっちゃってさ・・・。しかも、雪桜は可愛すぎるし・・・・欲情しちゃった」




欲情しちゃったって・・・




そんな笑顔で言わないでくださいッ!

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