秘密
歌ったからか、ちょっと気持ちがすっきりした



「いい歌だね」


『海斗くん・・?!』



びっくりした・・・


聞かれてたんだ



『早起きなんだね』


「うん、ちょっと体作りで走ってたら歌が聞こえてさ・・・」



ギターの音、うるさかったかな


ご近所のみなさま、申し訳ございません・・・




「何か悩んでるの?」


『へッ?なんで?』


「なんとなく、声が寂しそうだったから」



海斗君が心配そうにあたしを覗き込む


こんなときになんだけど



綺麗な顔だなぁ・・・



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