神威異伝




昔々…何百年も前の事。


この四神大陸に、大妖怪“九尾”が現れ大陸を荒らした。


金色に輝く体に、九本の尻尾。


尻尾さえなければ只の狐と変わらない様な姿だが、その大きさが普通じゃなかった。


その体の大きさは、大の大人の三倍程の大きさだったのだ。



村を壊され、山や川…森を荒らされたが…村人や軍人がいくら束になっても“九尾”には敵わなかった。




このままでは、四神大陸が滅んでしまう…。


そう村人達が思い始めた時、勇敢にも“九尾”に戦いを挑む者達がいた。


“九尾”に戦いを挑んだのは、四つの国の国王達だった。



国王達は、三日三晩の戦いの末……“九尾”の体と力を分離させ、封印する事に成功した。


“九尾”の体と力にまず封印をかけた国王達は、更にその“九尾”の体と力を封印した場所にも封印をかけた。



二重の封印をかけられた“九尾”は、そのまま長く深い眠りについた…。


そして国王達は、“九尾”にかけた封印を解く鍵をそれぞれの国で守ってる事にしました。



―…こうして、四神大陸に再び平和が戻って来ました。



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