神威異伝




理緒はうつ向き、黙ったまま…拳を握り震わせていた。



「……て」
「?り、理緒…?」



心配した日向が、理緒の顔を覗きこもうとした時。



バッと勢いよく、怒りで真っ赤にした顔を上げ…





「またあたしの事…子供扱いして…っ、どうせあたしはまだ子供よっ!!」



そんな捨て台詞を残し、理緒は十夜を押し退け部屋から出て行った。




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