私の生きる道
絶望
私が気がついた時、周りには多くの人が見舞いに来てくれていた。

私はどうやら3日間もの間眠っていたらしい。

そして、しばらくして私はある事に気づいてしまう………。
『ここにいるのは誰なんだ………』

この事がどういう事かまだ周りの人は気づいていなかった。

しかし彼のある一言をきっかけにみんなは気づいてしまった………。

『そこのあなた水をとって頂けませんか?』

その言葉をかけられたのは私の彼女である富田礼子だ。

彼女は聞き直す。

『そんな他人行儀にならなくてもいいんだよ。』

私は言った。

『すいません。いきなり失礼でしたよね。自分でとります。』

彼女は耳を疑った。
そしてもう一度聞き返す。

『何言ってるの………?』

私はさっき言った言葉を繰り返した。

その言葉に周りの人々は言葉を失った。
そして彼女はすべてを悟った。

記憶喪失だ………。
< 4 / 8 >

この作品をシェア

pagetop