恋心《短編集》
私は泣きながら、一つの事に気付いた。
ナオヤの物を集めたのは、送り返してやりたいからじゃない。
一つ一つの物に、優しかったナオヤの面影を探していたのだ。
ナオヤを…。
求めていたのだ。
未練だらけの物あつめ。
「私って、カッコ悪い」
そう口に出したら、なんだか笑えてきた。
泣き笑いのぐちゃぐちゃの顔でゴロリと床に寝転び、右手をかざした。
涙色の石が、キラリと悲しく輝いた。
ナオヤの物を集めたのは、送り返してやりたいからじゃない。
一つ一つの物に、優しかったナオヤの面影を探していたのだ。
ナオヤを…。
求めていたのだ。
未練だらけの物あつめ。
「私って、カッコ悪い」
そう口に出したら、なんだか笑えてきた。
泣き笑いのぐちゃぐちゃの顔でゴロリと床に寝転び、右手をかざした。
涙色の石が、キラリと悲しく輝いた。