Secret 先生
おかしい奴。
私が何も話さないから、コイツは喋りだした。
というか、私の反応を見てるみたい。
「俺も調子悪くて」
「隣のベッド空いてるじゃん。
そっち使えば?」
そう言い捨てて、また布団に潜って目を閉じた。
馬鹿相手は疲れる。
さっさと寝よ。
すると足音が向かってきて、
背に気配を感じた。
「退かないと襲うよ?」
そう言った途端、布団に入ってくる冷たい手。
「ちょっ」
慌てて布団を剥いで
起き上がろうとしたら、コイツが私の上にいて身動きが取れなくなった。