Secret 先生
「由依子
付き合って」
ずっと好きで
いつもみてた
好きになっちゃうとその人と話せないんだ。
すごく緊張するし
目の前にいるだけで顔が熱くなって、絶対真っ赤だ。
「由依子ってわかりやすい」と笑った親友。
だからあの時だって、
放課後親友に呼び出されて
行ったら好きな人がいて
私と好きな人、2人だけ
他に誰もいない教室
かぁっと顔が熱くなって
全身も熱くなった。
心臓は爆発しそうなくらいドキドキしてて
逃げようとしたら
「由依子」
その人が私の名前を呼んだ。
あんまり話したことなかったし
下の名前で呼ばれたからびっくりした。
私が振り返ったら
「付き合って」
って。
その人は私を見つめた。
私は泣いちゃって
だって嬉しくて。
その人は困った顔して微笑んで私を優しく抱きしめた。
「・・・・
うん」
夢をみているみたいだった。
でも抱きしめてくれたあの温もりは本当だったから。
私は夢じゃないんだと
その人を信じた。