10年目の告白~愛バージョン
6年目
遠めに見つけた
あの売店は
明かりがまだついていた。
待っていてくれた―
そんな気がしてしまった。
ほんの数時間前まで
そこにいて
ほんの数時間しか
そこを離れていないのに
故郷へ帰るような
浮かれた緊張が走った。
売店に顔を出す。
「もう閉店ですか?」
そう言いながら缶チューハイを二本、注文する。
店内の明かりを減らしてあったり
自動扉の少し外側に、
昼過ぎには無かった
シャッターを下ろすための柱を見付け、私は店仕舞いの雰囲気を察した。
「デートは楽しめた?」
店員は笑みをこぼしながらまた“おつまみ”をくれた。
私たちもつられて笑う。
少し照れ臭いのと
この店員には私たちが
どんな二人に映ったのだろうかと
聞いてみたい気がした。
その代わりに
「お疲れ様でした、ありがとうございました」
楽しいひとときをありがとう、という意味を込めていうと
私たちは
八景島の駅へ向かう
橋を渡りはじめた。
あの売店は
明かりがまだついていた。
待っていてくれた―
そんな気がしてしまった。
ほんの数時間前まで
そこにいて
ほんの数時間しか
そこを離れていないのに
故郷へ帰るような
浮かれた緊張が走った。
売店に顔を出す。
「もう閉店ですか?」
そう言いながら缶チューハイを二本、注文する。
店内の明かりを減らしてあったり
自動扉の少し外側に、
昼過ぎには無かった
シャッターを下ろすための柱を見付け、私は店仕舞いの雰囲気を察した。
「デートは楽しめた?」
店員は笑みをこぼしながらまた“おつまみ”をくれた。
私たちもつられて笑う。
少し照れ臭いのと
この店員には私たちが
どんな二人に映ったのだろうかと
聞いてみたい気がした。
その代わりに
「お疲れ様でした、ありがとうございました」
楽しいひとときをありがとう、という意味を込めていうと
私たちは
八景島の駅へ向かう
橋を渡りはじめた。