10年目の告白~愛バージョン
「これはサービス。」
店員は個包装の、
さっきとは違うおつまみをポケットからじゃらじゃら出し
ニヤけもせず店内へ戻って行った。
帰りぎわにポツンと、
「暇なの。」
向こうを向いていた店員は、今きっといい顔をしてたに違いない、と私は思った。
三時間近くその場所を占拠してまでも
私たちは語り尽くせない。
彼に話したい言葉が次々に浮かんで、
聞きたい事が溢れてくる。
時間を埋め足りないのだ。
私たちを知ってる人が
そこに居さえしなければ
場所なんてどこでもいい。
二人で話したい事が山ほどある。
知ってもらいたい事が山ほどある。
「そろそろ行くか」
彼は後片付けを素早くして
席を立った。
「ご馳走様でした。ありがと」
私は売店の自動ドアを一度開け、一礼した。
“なんだか今日は楽しい”
電車に乗り遅れる事がなかったのも、
サービスを受けたことも、
今日が晴れてることも。
全部“ツイテル”気がした。
店員は個包装の、
さっきとは違うおつまみをポケットからじゃらじゃら出し
ニヤけもせず店内へ戻って行った。
帰りぎわにポツンと、
「暇なの。」
向こうを向いていた店員は、今きっといい顔をしてたに違いない、と私は思った。
三時間近くその場所を占拠してまでも
私たちは語り尽くせない。
彼に話したい言葉が次々に浮かんで、
聞きたい事が溢れてくる。
時間を埋め足りないのだ。
私たちを知ってる人が
そこに居さえしなければ
場所なんてどこでもいい。
二人で話したい事が山ほどある。
知ってもらいたい事が山ほどある。
「そろそろ行くか」
彼は後片付けを素早くして
席を立った。
「ご馳走様でした。ありがと」
私は売店の自動ドアを一度開け、一礼した。
“なんだか今日は楽しい”
電車に乗り遅れる事がなかったのも、
サービスを受けたことも、
今日が晴れてることも。
全部“ツイテル”気がした。