恋愛スキル
それは多分、俺は浅利に適わなかったと知ってしまったからだろう。
「あー!!いたいた大輔~、マジで勘弁してくれよぉ。お前から誘っておいてそりゃないだろ?」
呆れ顔の圭が息を切らし走って来る。
「本当わりぃ!今度聖中の可愛い娘紹介するからさ!」
俺は慌てて圭の首に腕をまわし、その場を立ち去ろうと必死だ。
ちらっと振り返るが、浅利が出て来る様子は全くなくい。
今、浅利はどんな顔をしているんだろう。
俺はそんな事を思いながら、圭と人混みに戻って行った。