恋愛スキル
彼女が目を覚ました時、俺の中には色々な感情が押し寄せて、何て言葉をかけたら良いのか戸惑っていた。
完治する事もなく、いつ強い発作が起きて命を落とすかもわからない彼女に、俺は何を…
そぅ思うと、冷静さを保つ事に必死だった。
「また来るから。寂しくなったらいつでも連絡しろよ。」
彼女の手にそっと携帯番号を書いた紙切れを握らせた。
松浦はキョトンとしていたが、ゆっくりと微笑んでくれた。
「先生有難う……。
明日さっそく電話しちゃう…かも…。」