恋愛スキル
秘密の関係-浅利
俺は、ケータイの目覚ましで今日も目を覚ました。
部活動の為、学校に行かなければならない。
少しでも早く松浦の傍にいてやりたいのに……。
今日も遅くなりそうだ。
―――まさか、俺があんな事を言うなんて、
今でも正直信じられない。
『嘘じゃないよね?』
松浦の少し不安げな表情に、俺は思わずキスをしそうになり……
彼女の唇から少し離れた所に唇をずらした。
何故だろう……。
俺の胸はドキドキと鼓動が早くなっていて……
松浦が、俺にとって特別な存在なんだと、改めて気付かされたんだ。
大切で……愛おしくて……。
そばに置いておかないと心配でたまらない。
大事にしたいという気持ち。
淘子の時とは違う、俺自身も気付かなかった初めての感覚。
俺が思っている以上に、俺の心は松浦の事でいっぱいなのかもしれない。