恋愛スキル
俺の決意-大輔
もうすぐ夏休み。
クラス内は残りの登校日を数えながら、みんなワクワクしている。
旅行に行くと自慢している奴もいれば、部活の日々で凹んでる奴もいる。
俺もその一人だ。
部活の試合があったりで、何だかんだ忙しかったりする。
だけど、今年は緋乃とどこかに行きたいと思っている。
試合にも見に来て欲しい。
……でも、緋乃は俺の誘いにのるだろうか。
そんな事を考えながら、俺は緋乃と朝の通学路を並んで歩く。
緋乃は相変わらずで、俺から話題をふらない限りあまり話さない。
それでも笑ってくれる緋乃を見ると、俺はホッとした。
あの頃の緋乃に少しずつ戻ってる気がして、俺も自然と笑顔になる。
「緋乃?」
「ん?」
「15日って空いてる?俺試合があるんだけど緋乃応援来てくんない?」