恋愛スキル
私は静かに部屋に入ると、ベッドに身を投げた。
深く布団に顔を埋めると、熱くなった顔が癒やされる気がして…
ゆっくりと目を閉じる。
いつもの事だ…
私の親はああいう人なんだ。
どこか、普通の家とは違う気がしてた。
今だって、たまたまこんな時間になってしまっただけで…。
それなのに、一緒にいた大輔まで悪者扱いで…
悔しくて、悲しくて―――
なんだか胸の奥が、ギュッと締め付けられるようだった。