木蓮の涙
「あなたは知らなかったわね
せっかくだから教えてあげるわ」


「私たちが18歳を迎えるその日
 どちらか一人に強大な力が
 目覚めるって話を
 
 私小さい頃お父様達が
 話してるのを聞いてしまったの
 しかもその力が目覚めた方が


 燈夜様の花嫁になるって」



春欄が何を言っているのか
よく分からなかった

どうしてそんな憎い者を見るような目で

私を見るの?


「だからそれを
 聞いたその日から私にとって

 木蓮あなたはだだの邪魔者だったのよ」



うそよね

―――春欄

あなたがそんな

酷い事言うはずない



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