木蓮の涙
あの夢を見た日は必ず足を
運ぶ場所があった

それは俺の部屋から見える綺麗な湖


深い緑色の澄んだ水と周りに広がる
森林が俺の心を落ち着かせた

確かに幼い頃から此処に
良く通っていたが何故かいつも
懐かしい気持ちになった

「此処で昼寝が一番だ」

燈夜は大きな木の根元に
ゴロンと寝転んだ


流れる雲と優しい風に揺れる
木々を見ているうちに

いつの間にか心地よい眠気が訪れ
深い眠りへと落ちていった



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